CEOオフィスは外部化できる?
『経営中枢を強くする方法』を徹底解説!

「会社としてやるべきことは見えているのに、なかなか進まない」「経営会議で決めたことを翌月確認すると、ほとんど動いていない」「新規事業を進めたいが、既存事業の判断だけで一日が終わる」「幹部へ任せたいが、最終的には全部CEOへ確認が戻ってくる」「税理士、弁護士、採用会社、WEB会社、コンサルタントなど外部専門家は増えたが、結局自分が全員を管理している」。

会社が成長すると、CEOや社長にはこのような問題が増えていきます。

創業当初は、CEO自身が会社の司令塔としてすべてを見る方が合理的です。顧客の声を直接聞き、商品を考え、営業し、人を採用し、資金を管理し、社員へ指示を出す。人数が少なければ、CEOの判断がそのまま会社の行動になるため、意思決定も速くなります。

しかし社員が増え、複数事業が生まれ、顧客が増え、外部パートナーも増えてくると状況が変わります。

CEOが考えなければならないテーマは、既存事業の売上だけではありません。新規事業、採用、教育、評価、組織、財務、DX、AI、商品開発、マーケティング、事業承継、提携、海外展開など、会社の成長に合わせて増え続けます。それでも「最終的にはCEOが全部見る」という経営を続けると、CEOの一日が判断と確認で埋まっていきます。

朝から社員の相談へ答え、会議へ出席し、外注先の提案を確認し、採用候補者と面接し、新商品の価格を決め、広告案を確認し、夜になって初めて未来の事業について考える。しかし疲れているため、重要な経営テーマは翌日に回す。翌日にはまた新しい問題が発生します。

こうして「緊急ではないが重要な仕事」だけが何か月も進まなくなります。

これはCEO本人の能力や時間管理だけの問題ではありません。CEOへ情報、判断、調整、推進、管理が集中している経営構造そのものの問題です。

そこで考えたいのがCEOオフィスです。

CEOオフィスとは、単にCEOのスケジュールを管理する秘書部門ではありません。CEOが正しい意思決定をできるように情報を整理し、経営課題を可視化し、優先順位を整理し、部門を横断して施策を進め、経営会議を機能させ、CEOが決めたことを会社全体へ実行させる経営中枢機能です。

大企業ではCEO Office、社長室、経営企画室などの名称で置かれることがありますが、中小企業にも同じ機能は必要です。ただし、中小企業では専任部署として存在していないことが多くあります。

では誰がやっているのでしょうか。多くの場合、CEO本人です。

経営課題を整理するのもCEO。会議の論点を作るのもCEO。専門家へ依頼するのもCEO。新規事業を進めるのもCEO。社員へ進捗確認するのもCEO。つまり、CEOオフィスという部署はなくても「CEOオフィスの仕事」は存在しています。

そこで選択肢になるのがCEOオフィス機能の外部活用です。

CEOオフィスの外部化とは、CEOそのものを外注することではありません。CEOが持っている経営機能を分解し、情報整理、企画、推進、管理、専門家連携などを外部人材と分担することで、CEOを本来の意思決定と未来づくりへ戻すことです。

ただし、経営機能を何でも外部へ渡せばよいわけではありません。会社の理念を決めること、どんな会社にしたいのかを決めること、重大な投資や人事について最終決定すること、経営責任を負うことは、CEO自身が担うべき領域です。

一方で、その意思決定に必要な情報収集、選択肢づくり、会議準備、プロジェクト推進、KPI管理、外部専門家との連携までCEO本人が行う必要はありません。

この記事では、CEOオフィスについてよくある誤解、CEOに仕事が集中する構造、放置した場合の経営リスク、CEOオフィスを外部化する具体的な方法、内製と外部をどう組み合わせるかまで詳しく解説します。

目指すのは、CEOを会社から遠ざけることではありません。現在の会社を組織と仕組みが動かし、CEOは未来の会社を作ることへ集中できる経営体制を作ることです。

目次

よくある誤解

1.CEOオフィスは大企業だけに必要な組織である

CEO Officeと聞くと、上場企業やグローバル企業に設置される特別な部署をイメージするかもしれません。しかし、会社の規模に関係なく、CEOの意思決定を支える機能は必要です。違うのは組織の形です。大企業なら複数人の部署を置けますが、中小企業では一人の社員や外部人材、複数の専門家を組み合わせても構いません。重要なのは部署名ではなく機能です。経営課題を整理する人がいるか、意思決定に必要な情報がCEOへ集まるか、決定事項が実行されるか、進捗が数字で分かるか。この機能が存在するかどうかが重要です。

2.CEOオフィスは高機能な秘書室である

CEOのスケジュール、出張、会議、資料などを管理するExecutive Assistant機能はCEOオフィスの一部になり得ます。しかし、それだけではありません。経営課題整理、経営会議設計、戦略プロジェクト、部門横断調整、KPI管理、外部情報の収集、専門家連携などもCEOオフィスの重要な役割です。秘書機能がCEOの時間を守る仕事だとすれば、CEOオフィスはCEOの意思決定と会社の実行力を守る仕事まで含みます。

3.経営企画部があればCEOオフィスは不要である

経営企画とCEOオフィスは重なる部分があります。事業計画、予算、中期経営計画、市場分析などを経営企画が担う会社もあります。しかしCEOオフィスは、よりCEO直属の重要課題や部門横断テーマを扱う場合があります。例えば新規事業、組織改革、重要提携、社長特命案件などです。どちらが必要かではなく、自社に必要な経営機能がどこまで既存組織で担えているかを確認する必要があります。

4.外部CEOオフィスへ経営判断まで任せられる

ここは重要な境界です。外部人材は選択肢を整理できます。メリット、デメリット、数字、リスクを分析することもできます。しかし最終的な経営判断と責任まで外部へ丸投げすることはできません。「どんな会社にするか」を決めるのはCEOです。外部CEOオフィスの役割は、CEOがより良い判断をできる状態を作り、その判断を実行できる状態へ変えることです。

5.優秀なChief of Staffを採用すればすべて解決する

Chief of StaffはCEO直属で経営課題を推進する有力な役割です。しかし、一人ですべての専門領域を担えるわけではありません。財務、人事、マーケティング、IT、法務、営業、新規事業など、経営課題は幅広く存在します。そのため、一人の万能人材を探すよりも、中心となる人材と複数の専門家を組み合わせる方が適切な会社もあります。

6.外部化すればCEOは経営から離れられる

CEOオフィスを外部化する目的は、CEOを経営から外すことではありません。むしろ逆です。日常的な調整や管理からCEOを離し、本来CEOが担うべき未来、理念、重要判断へ戻すことです。

なぜうまくいかないのか

1.CEOの仕事が定義されていない

多くの会社ではCEOの仕事が明確に定義されていません。顧客から連絡があれば対応する。採用面接があれば出る。営業資料が届けば確認する。社員が相談へ来れば答える。その積み重ねでCEOの予定が埋まります。まず、「CEOだからやっている仕事」と「CEOしかできない仕事」を分けなければなりません。

2.すべての情報がCEOへ直接届く

社員、顧客、取引先、専門家などからの情報がすべてCEOへ直接届く会社があります。情報量が増えるほど、重要情報と不要情報を分けるだけで時間がかかります。CEOオフィスには、情報の入口を整理する役割があります。CEOが見るべき情報、幹部が判断できる情報、担当者だけで完結する情報へ分ける必要があります。

3.CEOが会社最大のプロジェクトマネージャーになっている

新規事業、採用改革、WEB刷新、DXなど、多くの経営課題についてCEO本人が進捗確認しているケースがあります。これでは新しいプロジェクトが増えるほどCEOの仕事も増えます。CEOオフィスは、CEOが決めたプロジェクトをCEO本人に代わって管理する役割を持ちます。

4.部門横断課題に責任者がいない

営業だけの課題なら営業部長が担当できます。しかし、商品、WEB、集客、営業、実務がすべて関係する新規事業は誰が担当するのでしょうか。部門横断テーマでは責任者が曖昧になりやすく、その空白をCEOが埋めます。CEOオフィスが必要になる大きな理由の一つです。

5.経営会議が報告会になっている

各部署から数字を報告し、CEOがコメントし、終了する。これでは会議をしていても重要な意思決定へ時間を使えません。CEOオフィスは会議前に情報を整理し、「この会議で何を決めるのか」を明確にします。

6.経営課題の優先順位が毎週変わる

先週は採用、今週は営業、来週はDX。CEOの関心が変わるたび会社全体の優先順位も変わると、社員は長期的な課題を進められません。CEOオフィスには、経営課題を一覧化し、現在の最重要テーマを維持する役割があります。

7.専門家が個別最適になっている

WEB会社はWEB、採用会社は採用、税理士は財務というように、各専門家は自分の領域を改善します。しかし会社全体では、どこから改善するべきかという優先順位があります。採用数を増やす前に教育制度が必要かもしれません。集客を増やす前に営業成約率を改善する必要があるかもしれません。CEOオフィスには、この全体最適を見る役割が必要です。

8.CEOの判断基準が頭の中にしかない

「これはやる」「これはやらない」をCEO本人は瞬時に判断できても、幹部はその理由を理解していないことがあります。そのため何かあるたびCEOへ質問が来ます。CEOオフィスを機能させるには、CEOの答えだけではなく、CEOがその答えへ至る原理原則まで共有する必要があります。

5方良し経営を体系的に知りたい方へ

《無料セミナー 開催中》

― 利益・理念・幸せを両立させる新時代の経営 ―

「利益だけでなく、人も会社も幸せにする経営」

それが 5方良し経営。 「会社・従業員・顧客・世間・次世代」すべてが豊かになる仕組みを体系的に学べます。

5方良し経営セミナーとは?
経営の原理原則を、実践ワークと事例で学べる90分講座。

配布資料イメージ

5方良し経営とは?(詳しく見る)

放置するとどうなるか

1.CEOの処理能力が会社の成長上限になる

社員が増えても、最終判断を行う人が一人なら会社の判断能力は増えません。CEOが一日に処理できる量を超えれば、意思決定待ちが発生します。会社の売上上限より先に、CEOの時間上限へ到達する可能性があります。

2.戦略より緊急対応が優先される

経営者の予定は放っておけば緊急案件で埋まります。顧客対応、社員相談、契約確認、トラブル対応。重要ですが、未来の会社を作る仕事ではありません。CEOオフィス機能がなければ、中長期戦略ほど後回しになります。

3.新規事業が進まない

新規事業は既存部署の誰の仕事でもないことがあります。そのためCEOが直接担当し、忙しくなると止まります。せっかくの事業機会が「社長が忙しい」という理由で失われます。

4.幹部の意思決定能力が育たない

CEOが毎回答えを出せば、幹部はCEOへ質問することが最も安全になります。結果として権限移譲が進まず、CEO依存が強化されます。

5.外部専門家を増やすほどCEOが忙しくなる

専門家へ外注したのに、その専門家との打ち合わせ、依頼、確認、修正指示をすべてCEOが行うと、外注するほど管理仕事が増えます。これは非常によく起こる逆転現象です。

6.重要な経営判断の質が下がる

CEOの判断件数が多すぎると、一つひとつへ使える時間が減ります。本来慎重に考えるべき大型投資、幹部人事、新規事業まで、日常的な承認業務と同じように処理する危険があります。

7.社員から会社の方向が見えなくなる

CEOから直接細かな指示が大量に出ると、社員には何が本当に重要なのか分からなくなります。昨日は売上、今日は採用、明日はAI導入となれば、現場は疲れます。CEOオフィスには、CEOの意図を会社の優先順位へ翻訳する役割があります。

8.CEOが未来を作れなくなる

最も大きなリスクです。今日の会社を動かすことだけでCEOの一日が終わると、未来の会社を作る人がいなくなります。CEOオフィスが必要になる本質的な理由は、CEOの仕事を減らすためではなく、CEOへ未来を作る時間を戻すためです。

5方良し経営を体系的に知りたい方へ

《無料オンライン説明会 開催中》

『5方良し経営 実装プログラム』

学ぶだけで終わらせない

5方良し経営を自社に導入し、売上・組織・理念を同時に成長させるための実装支援サービスです。

  • 経営理念の言語化と浸透
  • 採用・育成・評価の仕組み構築
  • 集客・利益設計:業務改善から経営まで一気通貫
配布資料イメージ

5方良し経営とは?(詳しく見る)

《解決策》
実践ステップ

1.CEOが将来何へ集中するかを決める

最初に「何を外部化するか」ではなく、「CEOは何をするべきか」を決めます。新規事業、重要顧客、幹部育成、提携、商品開発、海外展開など、CEOだからこそ大きな価値を生み出せる仕事を明確にします。

2.CEOの本音を整理する

どんな会社を作りたいのか。何をやりたいのか。今の経営で何に最もストレスを感じているのか。どんな仕事から離れたいのか。外部CEOオフィスを作る前に、この本音を出します。CEOオフィスはCEOの仕事を代替する組織ではなく、CEOの理想を会社全体へ実装する組織だからです。

3.3年後、5年後の会社像を作る

売上、利益、社員数、事業数、顧客、組織構造まで考えます。未来が分かれば、その会社に必要な経営機能も見えてきます。現在10億円で30億円を目指す会社と、利益率を高めながら現在規模を維持したい会社では、必要なCEOオフィスも異なります。

4.CEOの仕事を一か月分棚卸しする

CEOが行っている業務を細かく書き出します。会議、営業、採用、資料確認、契約、社員相談、外注管理、経営企画などです。時間も一緒に記録すると、何へ時間を使っているかが分かります。

5.仕事を6つへ分類する

社長、幹部、管理職、社員、外部専門家、AI・システムへ分類します。CEOオフィスは、その間をつなぐ機能として設計します。

6.CEOに残す仕事を決める

理念、会社の理想、重大な経営判断、重要人事、重要顧客との関係などです。何を外へ出すかよりも、何を絶対に外へ出さないかを先に決めることで経営の軸が守られます。

7.CEOオフィスの機能を5つに分ける

CEOオフィスを「情報」「判断支援」「企画」「推進」「管理」に分けると設計しやすくなります。情報では社内外の情報を整理します。判断支援では選択肢やリスクをまとめます。企画では具体的な計画を作ります。推進では人を動かします。管理ではKPIと期限を確認します。この5機能のどこが不足しているかを確認します。

8.内製と外部を分ける

社内事情への深い理解が必要な仕事は内製が向いています。一方、高度な専門知識が必要な仕事、期間限定のプロジェクト、自社に経験がないテーマは外部活用が向いています。すべて内製、すべて外部という二択にしません。

9.CEOオフィス責任者を決める

誰か一人は経営課題全体を俯瞰する必要があります。社内幹部でも、Chief of Staffでも、外部人材でも構いません。重要なのは、複数の専門家やプロジェクトをつなぐ責任者を置くことです。

10.経営課題を一枚にまとめる

商品、WEB、集客、営業、採用、教育、評価、管理、実務、新規事業、財務などを一覧化します。重要度、緊急度、責任者、期限、KPIも記載します。これをCEOオフィスの共通管理表にします。

11.今期の最重要課題を3つ程度に絞る

経営課題が20個あるからといって、20個同時に進める必要はありません。今期に会社を最も変える3つ程度を決めます。CEOオフィスは「やることを増やす部署」ではなく、「本当に重要なことを進める部署」であるべきです。

12.会議を意思決定の場へ変える

報告資料は事前共有します。会議では、継続か撤退か、A案かB案か、いくら投資するかなど判断が必要なテーマへ時間を使います。会議後のタスク管理はCEO本人ではなくCEOオフィスが行います。

13.権限ラインを決める

何でもCEO承認にすると外部化できません。どの金額までCEOオフィス責任者が決めてよいか、どの種類の案件なら部門長判断でよいかを決めます。仕事だけ任せて権限を渡さなければ、CEO依存はなくなりません。

14.KPIを作る

CEOオフィス自体にも成果指標を持ちます。プロジェクト進捗率、経営会議決定事項の実行率、新規事業の検証数、CEOが実務へ使う時間の削減など、自社に合う指標を設定します。

15.外部専門家を一つの経営チームにする

税理士、社労士、弁護士、WEB会社、採用会社、AI会社などをCEOが個別管理する状態をやめます。必要な案件ごとに連携させ、CEOオフィスが進捗と情報をまとめます。CEOには意思決定が必要なものだけを上げます。

16.課題ごとに丸投げチームを作る

例えば新規事業であれば、商品、WEB、集客、営業、実務、管理など複数の機能が必要です。一社へすべての専門性を求めるのではなく、必要な専門家を一つのチームにします。CEOは一人ずつ管理する必要がなくなります。

17.CEOの判断基準を言語化する

CEOオフィスが毎回答えを聞かなければ動けない状態では意味がありません。どんな顧客を優先するか、どこまで利益を重視するか、何を絶対にやらないか、どこまでリスクを取るかを言葉にします。原理原則が増えるほど、他の人が判断できる範囲も広がります。

18.経営判断の履歴を残す

重要な意思決定では、選択肢、判断理由、前提条件、結果を記録します。これを蓄積すると会社独自の経営ノウハウになります。

19.社内人材へ経営力を移す

外部CEOオフィスへ永久依存する必要はありません。会議方法、管理方法、判断基準、企画方法を社員や幹部へ移します。外部人材は、社内人材の代わりではなく成長を加速させる存在として使います。

20.最終的にはCEOがいなくても現在の会社が動く状態を作る

CEOオフィスの完成形は「CEOが何もしない会社」ではありません。現在の会社については、幹部、社員、仕組み、専門家が自律的に動き、CEOは新しい未来を作ることへ集中できる状態です。現在を動かす経営と未来を作る経営を分けることが、CEOオフィス設計の最終目的です。

21.一般的解決策との違い

CEOが忙しい場合、一般的には秘書を採用する、経営企画を採用する、コンサルタントへ相談する、Chief of Staffを置く、COOを採用するといった解決策があります。いずれも有効です。秘書はCEO周辺の事務を減らせます。経営企画は計画や数字を作れます。コンサルタントは専門知識を提供できます。Chief of StaffはCEOの優先事項を推進できます。COOは事業運営そのものを担えます。しかし、会社が抱えている問題が複数領域にまたがっている場合、一つの役職だけでは解決できないことがあります。本記事で考えるCEOオフィスは、一人の人材ではなく「経営機能」として設計します。情報整理、判断支援、企画、推進、管理という機能を定義し、社内外の最適な人材へ分けます。その中心にはCEOの本音、理想、原理原則があります。一般的な外部支援が不足している仕事を人で埋める発想だとすれば、CEOオフィスの外部活用はCEOへ集中している経営機能そのものを再設計する発想です。


CEOオフィスを外部化する場合、いきなり外部人材を探す必要はありません。最初に、CEO自身が未来の会社で何をしていたいのかを整理します。そして現在の仕事を棚卸しし、社長、幹部、管理職、社員、外部専門家、AIへ分けます。CEOオフィスには、情報、判断支援、企画、推進、管理という役割を持たせます。その中で社内に残す機能と外部へ出す機能を決めます。経営課題を一覧化し、最重要課題を絞り、責任者、権限、KPI、期限まで設定します。必要なら専門家を組み合わせた丸投げチームを作ります。そして外部の経営ノウハウを社内へ移していきます。CEOオフィス外部化の目的は、CEOの代わりになる人を外から連れてくることではありません。CEO一人に集中している経営力を社内外へ分散し、会社全体の経営能力を高めることです。

5方良し経営で再設計

1.《会社良し》
CEOの時間を最も価値の高い仕事へ戻す

会社にとってCEOの時間は限られた経営資源です。1時間を請求書確認に使うのか、新規事業へ使うのかでは、会社へ生み出す将来価値が変わります。だからといって細かな仕事を軽視するわけではありません。必要な仕事を最も適した人へ移すことが重要です。CEOオフィスが現在の会社を整理し、CEOが未来へ時間を使えるようになれば、経営全体の生産性が高まります。会社良しのCEOオフィスとは、CEOを楽にするための組織ではなく、CEOという最も希少な経営資源を最大限に活かす仕組みです。

2.《従業員良し》
社員を指示待ちから経営参加へ変える

CEOオフィスを強くすると、社員の権限を奪うように見えることがあります。しかし目指すべきは逆です。経営課題、目的、KPI、権限が整理されれば、社員はCEOへ逐一確認しなくても動けます。また、外部人材と社員が同じプロジェクトへ参加すれば、社員は新規事業、数値管理、プロジェクト管理などを実践から学べます。外部人材が社員を代替するのではなく、社員が一段高い仕事へ移るために活用します。

3.《顧客良し》
経営課題を顧客価値までつなげる

経営課題を放置すると、最終的には顧客へ影響します。商品改善が遅れる。問い合わせ対応が遅い。営業担当によって提案品質が違う。アフターフォローがない。CEOオフィスが課題を継続的に管理すれば、こうした改善が「いつかやること」から実行されるプロジェクトへ変わります。顧客良しでは、経営施策を会社内部の効率だけで終わらせず、「結果として顧客へ何が良くなるか」まで確認します。

4.《世間良し》
社外の専門性をつないで価値を増やす

会社が必要とする能力をすべて正社員で持つ必要はありません。WEB、AI、採用、法務、財務など、社外には多くの専門家がいます。CEOオフィスがその専門性をつなげれば、単発の発注関係ではなく共創関係へ変えられます。外部パートナーにとっても、自分たちの専門性をより大きな経営課題へ活かせる機会になります。世間良しのCEOオフィスは、外注先を使う発想から、専門家同士をつないで新しい価値を作る発想へ変えていきます。

5.《次世代良し》
CEOの経営力を会社へ残す

創業者や長年経営してきたCEOには、膨大な判断経験があります。どんな顧客と付き合うか。誰を採用するか。どの商品へ投資するか。危機のとき何を優先するか。しかし本人の頭の中だけに残っていれば、退任した瞬間に失われる可能性があります。CEOオフィスが判断基準を整理し、会議、管理、評価、教育へ反映すれば、個人の経験が会社の資産になります。これは後継者育成や事業承継でも大きな意味を持ちます。次世代良しのCEOオフィスとは、今のCEOを支えるだけでなく、今のCEOが持つ経営力を次の経営者へ渡すための仕組みです。


5方良し経営からCEOオフィスを見ると、単なるCEO支援部署とは異なる役割が見えてきます。会社にはCEOの時間が戻り、社員には権限と成長機会が生まれます。顧客には止まっていた改善が届き、社外専門家とは共創できるようになります。そしてCEOの経営ノウハウを残せば次世代へつながります。CEOオフィスを外部化するときも、この5つへ価値が広がる設計が重要です。5方良し経営におけるCEOオフィスとは、CEOを中心に会社を動かす組織ではありません。CEOの理想と原理原則を起点に、社内外の人材がそれぞれの強みを発揮し、会社全体で価値を生み出すための経営中枢です。


「経営企画を任せる人がいない」「Chief of Staffを採用したいが見つからない」「新規事業が社長案件のまま止まっている」「コンサルから提案を受けても実行する人がいない」「外部専門家は多いのに、自分が全部管理している」。こうした場合、外部CEOオフィスという考え方は有効です。ただし、外から一人優秀な人材を連れてくればすべて解決するとは限りません。会社の問題が商品、採用、教育、営業、WEB、実務、管理など複数にまたがっていれば、一人の能力だけでは足りないからです。そこで社長の分身では、最初に「誰へ外注するか」から考えません。

まず社長の本音を出します。どんな会社にしたいのか。何を実現したいのか。本当は何へ時間を使いたいのか。どんな仕事はもう手放したいのか。次に理想を作ります。3年後、5年後、10年後、どんな会社になっていたいのか。売上、利益、社員、顧客、事業、社長自身の働き方まで整理します。そして原理原則を作ります。どんな顧客と付き合うのか。どんな人材を評価するのか。利益と顧客価値をどう考えるのか。何を優先し、何を断るのか。この原理原則があることで、社長本人以外も判断できるようになります。

その後、会社基盤を整理します。理念設計、評価設計、教育設計、採用設計、管理設計です。さらに会社成長を整理します。商品設計、WEB設計、集客設計、営業設計、実務設計、アフターフォロー設計などです。会社全体を一度見たうえで、現在どこが成長のボトルネックになっているのかを判断します。そして実行者を決めます。社長自身が行うのか、幹部なのか、社員なのか、外部専門家なのか、AIやシステムなのか。必要であれば複数の外部専門家を組み合わせて丸投げチームを作ります。例えば新規事業なら、事業企画、商品、WEB、集客、営業、システム、実務などを一つのチームにします。採用改革なら、採用戦略、採用WEB、動画、求人、面接、教育、評価までつなげます。CEOは専門家一人ひとりを管理しません。会社として何を実現したいかを決め、チームが成果まで動きます。

社長の分身とは、CEOの横にもう一人CEOを置くことではありません。社長個人に集中している判断、知識、ノウハウ、実行力を言語化し、社員、専門家、AI、仕組みへ分散することで、社長が細かな指示を出さなくても会社が理想へ進める状態を作ることです。外部CEOオフィスを置くべきなのか、Chief of Staffを採用すべきなのか、COOを育てるべきなのか、既存幹部へ任せるべきなのか。答えは会社によって違います。だからこそ最初に会社全体を整理し、本当に不足している経営機能を明らかにする必要があります。

一度、社長の分身にご相談ください。年商1~100億まで対応。

どんな悩みも無料で相談できます。

社長の本音を出して、理想、原理原則、丸投げチーム設計まで整理します。

まとめ

CEOオフィスとは、CEOのスケジュールを管理するだけの組織ではありません。CEOが意思決定するために必要な情報を整理し、経営課題を見える化し、優先順位を決め、会議を設計し、部門横断プロジェクトを進め、決定した施策を成果へ変える経営中枢機能です。そして、このCEOオフィス機能のすべてを正社員だけで持つ必要はありません。情報収集、専門分析、プロジェクト管理、経営企画、外部専門家連携など、一部は外部人材を活用できます。

一方、理念、会社の理想、重大な意思決定、最終責任まで外部へ渡すものではありません。CEOオフィスを外部化するとき最初に行うべきなのは、外部会社探しではありません。CEO自身が何をするべきなのかを明確にすることです。社長の本音を整理し、3年後、5年後の会社像を作り、現在の仕事をすべて棚卸しします。

そして、CEO、幹部、管理職、社員、外部専門家、AI・システムへ役割を分けます。CEOオフィスには、情報、判断支援、企画、推進、管理という機能を持たせます。どの機能を内製し、どの機能を外部化するのかを決めます。さらに経営課題を一覧化し、優先順位、責任者、権限、KPI、期限まで設定します。必要な専門家が複数いれば、個別に発注するだけではなく、一つの経営チームとして動かします。重要なのは、CEOの仕事を別の誰かへ付け替えることではありません。CEO本人にしかできない仕事を明確にし、それ以外の経営機能を最も適した人や仕組みへ再配置することです。これが進めば、社員からの確認、会議、外注管理、プロジェクト管理に追われていた時間を、CEOは未来へ移せます。重要顧客との関係を深める。新商品を考える。新規事業を作る。幹部を育てる。提携を作る。5年後、10年後の会社を考える。そしてCEOの判断基準を言語化し、幹部や社員へ渡せば、会社自身の判断力も上がります。

最終的に目指したいのは、CEOオフィスがなければ何も動かない会社でも、外部人材へ依存する会社でもありません。現在の事業は組織と仕組みで回り、必要な経営課題は社内外の人材が連携して進め、CEOは未来を作る。CEOオフィスを外部化する本当の価値は、CEOの仕事を外へ出すことではありません。「CEOが全部動かす会社」から「CEOが方向を決めれば会社全体が動く会社」へ変えることです。会社が成長するほどCEOへ仕事が集まる状態から、会社が成長するほどCEOが未来へ集中できる状態へ変える。そのための経営中枢として、CEOオフィスという考え方を設計してみてください。

売り上げUPを急いでしたい方へ

ー あなたの頭の中を整理し、売上を何倍にも ー

経営の悩み、整理できていますか?
「社長の分身」は、あなたの“もう一人の頭脳”として、 売上・利益・組織・理念を一気に最適化します。

《こんな方におすすめ》
売上が伸び悩んでいる/幹部が育たずすべてを自分で抱えている/経営の方向性を整理したい

《相談実績》:年商1〜100億まで対応
売上UP・利益UP・組織の自走化/理念経営・次世代育成・事業承継まで網羅

配布資料イメージ

社長の分身とは?(詳しく見る)

この記事を書いた人

テクノロジー時代だからこそ、5方良し(会社、顧客、従業員、世間、次世代良し)の経営思考が重要になると考え、広めていくために役に立つコンテンツを投稿し、セミナーを実施しております。

目次